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2009年04月01日

認知症講演会 認知症の人の世界を理解し、よい介護をするために

平成21年3月15日(日)22世紀の丘公園コミュニティセンター「たまり~な」で開催された認知症講演会に参加しました。川崎幸クリニック 杉山孝博先生が講師を務めれれ「認知症の理解と援助」というテーマで行われました。

認知症講演会 認知症の人の世界を理解し、よい介護をするために

初めは認知症の人の示す様々な症状に振り回されていた介護者が、戸惑ったり、介護に疲れ果てたり、絶望な気持ちに陥ったりしながら、日々の介護を続けていくうちに 4つのステップをたどりベテランの介護者になってゆく。援助者にとっても家族の心理状態を把握することで、援助の意味と方向が明確になるということでした。
家族がたどる4つの心理的ステップ
第1ステップ とまどい・否定
  認知症の人の異常な言動に戸惑い、否定しようとする。悩みを他の肉親にすら打ち明けられないで、一人で悩む時期。
第2ステップ 混乱・怒り・拒絶  
  認知症の理解が不十分なため、どう対応してよいか分からず混乱し、ささいなことに腹を立てたり、しかったりする。精神的に疲労困ぱいして認知症の人を拒絶しようとする。一番つらい時期。医療・福祉サービスなどを積極的に利用することで乗り切る。
第3ステップ 割り切り、またはあきらめ
  怒ったりイライラするのは自分に損になると思い始め、割り切るようになる。諦めの境地に至る。同じ症状でも、問題性は軽くなる。
第4ステップ 受容  
  認知症に対する理解が深まって、認知症の人の心理を自分自身投影できるようになり、あるがままのその人を家族の一員として受け入れることができるようになる。

認知症の介護において最大の問題は、症状の理解の難しさにあり、介護者は理解できず振り回されてしまう。介護に関する原則は、認知症の人の形成している世界を理解し、大切にする。その世界と現実とのギャップを本人に感じさせないようにするということでした。(文 主任ケアマネ鈴木)

認知症講演会 認知症の人の世界を理解し、よい介護をするために

~講師プロフィール~
川崎幸(さいわい)クリニック院長
社団法人認知症の人と家族の会副代表理事・神奈川県支部代表
NPO法人全国認知症グループホーム協会顧問
1947年愛知県生まれ。東京大学医学部卒。往診・訪問看護を中心に地域の第一線で在宅ケアに取り組み、98年から現職。認知症患者と家族を理解する第1人者。1981年から社団法人「認知症の人と家族の会(旧呆け老人をかかえる家族の会)」の活動に参加。全国各地で講演、NHKテレビ等にもたびたび出演。
著書 杉山孝博Dr.の「認知症の理解と援助」他
社団法人認知症の人と家族の会 http://alzheimer.or.jp/jp/index.html


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Posted by 笑顔のわ♪老人福祉施設かけがわ苑&ききょう荘 at 18:15│Comments(0)研修報告
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